chronote

ゲーム創作活動の備忘録、日々の雑記など。

想像の余地を残す

例えば、今時のゲームにおいて、ドット絵を見て聞こえてくるのはこんな声です。
・古くさい
・懐古主義
当人がそう感じるなら、そうなんでしょうね。
一方で、決めつけるのもおかしい話。
 
表現技法の一つであり、切り捨てるものでもない。

他の表現分野でいうところの、伝統工芸みたいなものです。

他にももちろんやり方、作り方はあるけど、

味があって、そこに惹かれるんですよね。

 

最近、こんなドット絵のゲームが出てきました。

ぜひ、1080pで観てみて欲しいです。


Tree of Saviorプロモーションムービー - YouTube

 

4Gamer.net ― 「Project R1」が目指すもの。それは3Dで作った膨大なアニメーションを1ドットに魂を込めて描き直すことだけで実現される,究極の「可愛さ」

 

「九蒸九曝」(きゅうじょうきゅうばく)という考え方。

まさに伝統工芸です。細かすぎてドット絵なんだかわからない(笑

 

3Dの表現が行く先には、リアリティのあるない、がつきもの。

現実世界と違う部分は、「違和感」として捉えられてしまう。

でも2Dだと比較対象が無く、そもそも非現実なので納得できるし、

足りない部分は自分の想像力で補間できてしまうのです。

そこに、プレイヤー一人一人の中にしかない「思い出」「記憶」として

刻まれるんですね。与えられたものではなく、自分で考えたことだから、

一生ものの思い出です。

 

確かに、ゲームで仮想世界をリアルに再現すること、も一つの表現ですが、

すべてのゲームがそこを目指す必要はまったくない、ということを

この「Tree of Savior」を観て改めて実感したのでした。

 

 

おまけ

ゲームグラフィックスの歴史を辿る動画を貼っておきます。

2Dで3Dを表現しようと頑張ってた時代があって、今があるんですね。


A Brief History of Graphics - YouTube