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ゲーム創作活動の備忘録、日々の雑記など。

インディーゲームを市場で販売する5つの選択肢

一昔前では、よほど行動力のある日曜ゲーム開発者でも無い限り、
趣味で制作したゲームを販売することは、敷居が高かったです。
 
2012年以降、ゲームエンジンが一気に普及し、今や誰でもゲームが創れる!
と言っても過言では無いくらいに、開発に対するハードルは下がりました。

 

そのゲームエンジンの代表は、「Unity」「Unreal Engine」の2強かと思われます。
それぞれに得意分野がありますので、今後どう差別化していくのか、目が離せませんね。
 
じゃあ、作るまでは問題なくなった、次はどうやって販売していくか?
という問題が残っています。
Unity社の次のサービス展開として、この辺りが充実してくるようですね♪


Unity Technologies,スマホゲーム動画共有サービス「Everyplay」のApplifierを買収 - 4Gamer.net

 

作ってもいないのに贅沢な悩みですが、

やはり公開したいと思う市場を調査することも重要、ということで、

作ったインディーゲームをどこに公開すべきか、というのを考えてみました。

 

 

1.家庭用ゲーム機市場

パッケージではなく、ダウンロード販売をメインに行います。
(ごく稀な例外として、パブリッシャーに見定められたインディーゲームが
 パワーアップしてパッケージ化することもあります)
マーケットとしては、プロのデベロッパー作と肩を並べることになりますので、
相当敷居が高いです。
こちらをメインにとらえるのではなく、
販売後の商品展開の移植先として考えるのが妥当です。
 
 

2.スマートフォンゲーム市場

今主流なマーケットは、Appストア、Androidマーケットです。
しかしこれらのストアでは、よほど良質でない限りレビューで低評価を付けられることと、
基本プレイ無料でないと、販売しても埋もれてしまいます。
(広告費を惜しまないのであれば、いけなくもないですが)
昔と違って、気軽に販売するにはハードルが上がっています。
ただし、ゲームエンジンが勝手にiOSAndroid対応してくれたりもするので、
低コストで移植が可能であれば、選択肢に入れるのもありです。
その代わり、対応すべきハードウェアがとんでもない量だったり、
常に最新のOSアップデートの恐怖にさらされるため、
リリース後の運営コストが高くつくことを考えると、
そこまでカバーできる環境が無ければ厳しい、とも言えます。
個人的には、一発当てて金儲け!という目的でも無い限りは、
個人開発ゲームをスマホ市場に出すのは敬遠してしまいます。
 
 

3.PC

PCは海外では大きな市場ですが、日本ではこれまで全く普及してこなかった市場です。
開発のしやすさがメリットとして大きく、開発側が推奨プレイ環境を指定できるのも良いです。
PCで開発したものを、他のプラットフォームへ移植する、というのもやりやすいです。
 
 

4.ブラウザ

ブラウザの場合、ポータルサイトに登録するのが口コミで広がりやすいです。
販売形態は課金制になり、月額料金を支払ってアクセス権を購入してもらうか、
ゲーム内データの購入、がメインになります。
ポータルサイト内のゲームであれば、元からユーザーが多く存在しているので、
サービスが継続しやすいです。
懸念は、ある程度販売に慣れている独立系開発スタジオや、商業ゲーム会社も
こういったサイトでサービスを運営しているため、ハードルは高いです。
また、サーバのセキュリティ対策も重要です。(ブラウザに限りませんが)
ポータルサイトは、Facebook, mixi, Hangame, ブラゲタイム 等があります。
 
 

5.寄付

最後に、寄付による販売です。カンパウェア、ドネーションウェアと言います。
フリーソフトウェアはほとんどこの形ですね。
実際に手にとった人が値段を決めてくれるマーケットであれば、
最低販売価格は維持され、その商品の可能性が見いだせます。
特に、短期間で作ったプロトタイプ(それでもα版としてしっかり遊べるもの)で
値段を付けづらいが、将来投資価値があるのかを試す場として、有効的です。
 
ゲームのマーケットは少ないですが、こちらが把握しているのはこんなところです。


PCゲーム、インディーズゲームのダウンロードならPLAYISM

 
プラットフォームとしては、PCがメインになりそうですね。
ここから様々なハードに移植する、というのが理想ではあります。
 
クラウドファンディング
さらに、プロトタイプを一般公開し、クラウドファンディングで開発資金を調達する、
という方法も海外ではよく見かけるようになりました。
キックスターター」というサービスが有名です。


Kickstarter


 

日本でも、同様のサービスがあります。


CAMPFIRE(キャンプファイヤー)- クラウドファンディング

 


kibidango【きびだんご】クラウドファンディングでワクワクするプロジェクトを支援していろんなモノを手に入れよう!

 


READYFOR? (レディーフォー) | クラウドファンディング

 
 
募集目標を達成した場合、その資金をどう使うのか責任が問われますので、
相当の覚悟があるのであれば、大きな味方になります。
 
 

雑感

一通り調べた感じでは、寄付市場が個人的にビビッときました。
伸び代や競合他社の少ない現状を見て、まだ荒れていないこれらの寄付マーケットは

今後インディーゲームをアピールする場、として活用できるのではないでしょうか。

戦場を見定めたら、次は創るターンです!